ひこばえの

底辺お絵かきマンのデカい独り言。「読者登録について」をご一読ください。

たまには自分の絵を褒めようの回。

お疲れ様です。佐伯です。

コロナで宙ぶらりんな状態が長らく続いていましたが、この度やっと再始動できる運びとなりました。以前働いていた場所に戻るだけなのでその点は安心ですが、久し振りで不安だーーーでもやるしかねぇーーー。

コロナのせいで公私ともに膠着状態になった時、「あの頃は大変だったけど、あの停滞期があったからこそコレが出来たよね」と言える事をやろうと思い、それがお絵かきの勉強でした(どうせならもっと実用的な資格を取るとかにしろよと我ながら思いますが、やりたかったんだから仕方ない)

そしてこの約2年間、自分なりに様々な練習法を試して足掻いてきました。それでも相変わらず「自分何でこんな絵が下手くそなんだろ……」と悩むことが多いです。

が!

問題意識をもって取り組んでいれば、下手くそは下手くそなりに何かしら前進している筈!少なくとも1年前の自分よりはマシ!2年も前ならもっとマシになってるだろう!

というわけで、一応の節目としてコロナ流行後の自分のお絵かき方法を振り返りつつ、セルフ労わりを行いたいと思います!

いつも自分を貶してばかりだけど、偶には褒めよう!

 

【お絵かき全般について】

さて、「きちんとお絵かきを勉強するぞ!」と意気込んだはいいものの、素人には自分の絵が問題だらけだという事が分かるだけで、具体的に何をどうすれば良いのか見当もつきません。

www.pixiv.netちゃんとお絵かきしようと意気込む前の絵

 

まぁとにかく色々描いてみっかという事で、全身絵だったりカラー絵だったり漫画だったり、それまで以上に積極的に手を出してみることに。1年くらい自分なりに考えて丁寧にお絵かきしてみるも、上手くなるという感覚はイマイチなし。

何か根本的に見直さないと変わらないのではと感じ始めます。

www.pixiv.net何をどうすれば良いのか分からず、行き詰った頃の絵

 

そこで画力向上に繋がるかどうかは分かりませんが、自分がお絵描きをするうえで嫌だな、と感じている作業は何かと考えました。嫌だと感じるという事は苦手(=上手く出来ない)という事で、その部分が改善できれば画力アップ+お絵描きがもっと楽しくなるのではないかと考えたからです。

そうして自分のお絵かき工程を振り返ってみると、「色塗り作業全般」と「動きのある体(ポーズ)を描くこと」が特に嫌いな工程としてピックアップされました。この2つを苦手と感じる理由と改善方法は色々考えられますが、まずは「所要時間が無駄に多すぎて疲れる」という悩みを解決しようと思いました。

色塗りに関しては、元々のやり方と神絵師様方のメイキングにある要素をミックスして、暫定的な工程表を作成しました。これにより色塗りのたび「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤してぐちゃぐちゃになっていた頭の中がクリアになりました。また、塗りに関して一定のクオリティを保ちやすくなりました。物足りなさや気付きがあれば適宜工程をプラスすれば良いので、毎回感じていた「前と同じように塗れるかな」という不安もかなり軽減されました。

また「動きのある体(ポーズ)を描くこと」については、体の構造や比率の理解がいい加減なせいで迷う時間が多すぎるのでは、と仮定。2021年4月あたりから、ルーミス先生の本でもう一度勉強し直すことに。

あと、自分の理想の絵柄はもう少し面長かなと思い、その点を注意して描くようにしました。

 

 それがこの辺の絵。前よりオッサン感は出てる。偉いぞ自分!

 

その後ひたすら体の比率を頭に叩き込みながらお絵描きするなかで、「線や色に立体感が出ない」という新たな悩みが生じます。それまでは無料のお絵描き講座を参考にしていましたが、思い切ってちゃんとした指導を受けてみようと2021年9月頃にパルミーと契約。色塗りと線画に関する講座を受講しました(パーソナルレッスンは、金額的に怖くて手が出ませんでした)

結局リアルがバタつき3か月程度しか続けられませんでしたが、これまで素人の聞きかじり知識しかなかった私にとっては、学ぶものがとても多かったです。もう少し生活が落ち着いたら再開したいと思います。

 

それがこの辺の絵(ポーズは模写なので、色の塗り方だけ見て欲しい)受講内容を生かして、前より立体的に色が塗れている。偉いぞ自分!

 

 

パルミーとの契約は一旦やめたもののお絵描きの練習は続けたかったので、時間を見つけて「今日は脚」「今日は手」といったように、その時々で知りたい部分の構造を勉強、模写していました。

そして2022年2月ごろ放サモに沼りましたが、このジャンルでは出来るだけ多くのネタを消化することを目標にしました。一枚絵にかける時間が減り、質は下がるかもしれませんが、様々な角度、ポーズ、表情のキャラを描くことにより経験値を稼ごうと思ったからです。

 

理想のオッサンの描き方にベクトルは合わせられたんじゃないだろうか。偉いぞ自分!

 

まだまだ納得いくクオリティには程遠いものの、2年前の絵と見比べれば顔や体のバランスは良くなっています。そして何より立体的な色の塗り方が少しずつ分かってきたので、それがとても嬉しいです。

 

【アナログ絵について】

現在アナログ絵は、気力はあるのに体調不良でPC画面が見れない時や、カラーで表現しなくても良い落書きを消化する時に描いています。

これまで描きたいものは基本全てデジタルで描いてきました。しかしデジタルだとどうしても気になった個所を修正してしまい手が抜けず、落書きにならないという点が気になっていました。

落書きする際は修正を程々にすれば良いのだと自分に言い聞かせましたが、どうも私は「程々」を見つけるのが苦手なようで、どうしても上手くいきません。その点アナログは修正しすぎると紙を痛めますし、私の技術ではデジタルほど描きこめないので、納得のいくクオリティにならなくても諦めがつきます。

そのため2021年5月頃から、カラーでなくてもいい&クオリティにも拘らないネタ消化は、出来るだけアナログで済ますことにしました。

それがこのへんの絵。ちゃんと省エネ落書きが出来てて偉いぞ自分!

そんな感じでアナログ絵も交えると、以前よりはネタの消化が捗るようになりました。しかし1年くらい経つと、いくらクオリティに拘らないといえもう少し見栄えが良くないと描いてて楽しくないなと感じるようになりました。

そこで、素敵なアナログ絵(鉛筆)を描かれる方の絵を観察することにしました。

鉛筆で見栄えのする絵が描ける方はデッサンの基礎がキチンとしている方だと思うので、真似をしようにも限界がありますが……。ひとまず「輪郭線をハッキリ描くこと」と「全部を塗りつぶさない(光が当たっている部分を作る)こと」と「複数の濃さの鉛筆を使うこと」を意識しました。

あと、イラストを撮るのに向いているアプリをダウンロードしました。普通に写真を撮るだけだとぼやけてしまう線もしっかり読み取ってくれるので重宝してます。

それがこのへんの絵。お胸がふっくら描けてて偉いぞ自分!

 

結果、以前よりメリハリのある絵が描けるようになり、デジタルとはまた違った楽しさをアナログ絵で感じられるようになりました。

それまでアナログでは何故か等身の低いキャラしか描けなかったのですが、最近はデジタルとさほど変わらない等身で描けるようになってきたので嬉しいです。

 

【漫画(?)について】

一枚絵ばかりだとつまらないので、ここ数年は漫画形式のものも増やしています。黄泉華絵を描き始めた時は、出来るだけ背景を描いてトーンもめんどくさがらず貼るようにしていました(とにかくパッと見白くないように)

それがこのへん。感情を表す背景も練習してて偉いぞ自分!

 

 

現在モノクロ漫画はグレスケで塗ってます。本当はトーンを使いこなしたいのですが……。やはりグレスケは楽ですね(汗)

背景もちゃんと描けるようになりたくて、参考書片手に奮闘中。

 

 

以前よりは、空間にキャラを置けるようになりました。あと、やろうと思えば1影くらいまでは色を塗る余裕も出てきて、カラー漫画もボチボチ増やしていけたらいいなぁと思っています。

 

【おわりに】 

以上、この約2年間のお絵かき軌跡でした。

専門的に絵を学んでいらっしゃる方と比べれば全然努力不足ですが、自分なりに時間と気力を削り頑張ってみた2年間でした。

一番最初に挙げた絵を描いたころは上達したくても何をどうすれば良いのか分からず、苦し紛れにやってみた練習法も結局正解だったかは分かりません。しかしこうして振り返ってみると、塗りも体の描き方も上達したという実感はあります。

YouTube等で様々な方がイラスト上達法を紹介されていますが、神絵師の教えをお手軽に受けられるメリットがある反面、投稿数が膨大すぎてどこから手を付けるべきか迷ってしまうというデメリットもあります。私自身おすすめ動画に大量のお絵かき講座が出てくるたび「上達するにはこんなにやらないといけない事があるのか……」と気が重くなりがちです。

ただ、この2年間様々なお絵かき練習を試してみて「自分なりに問題意識を持って取り組んだ練習法はある程度続けられるし、無駄にもならない」という事を身をもって知ることが出来ました。例えばデッサンも本を買って練習してみましたが、正直技術が身についたとはいえません。しかし「ものをよく観察する癖をつける」「色んな種類の影と光の表現方法を知る」という目的を設定すると、それまで速攻挫折していたデッサン練習が続けられるようになりましたし、本で知った内容はアナログ絵でもデジタル絵でも役立ちました。

何事も「やらないよりマシ」だと思うのですが、お絵かきの才能がなく効率の良い練習方法も考えられない自分にとっては、この「やらないよりマシ」の積み重ねが大切なのかなと思いました。とりあえず今の自分に必要だと思う事をやってみて、出来るだけ継続してみて、もし続かなくても自分を責めずに次を探せば良いかなと。

新しいお仕事がどのくらいキツイか分からないですが、家に帰ったら気持ちを切り替えて趣味の時間を大切にしたいです。今後はもっと筋肉と手足の構造の理解を深めて描けるようになりたいですし、ちょっと長めの漫画も完成させたいと思います。あぁあとグラデ便箋とアクスタも作ってみたい……。やりたいことが一杯です。

ひとまず2年間頑張った!お疲れ自分!

もしもここまで読んでくださる方がいらっしゃいましたら嬉しいです。お時間を頂きありがとうございました。